Soundcard Data Window

 

 

Soundcard Data Windowは、内蔵されたMMTTYエンジン、或はMMVARIエンジンを使い、PSK31、PSK63、AFSK、FSK等を運用することが出来ます。


1. メニュー


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File

Settings

View

Mode

Aux-1

Aux-2

SO2R

Notch

Clear

RX/TX default

2T

Gr


2. ステータスバー(左端から右へ)


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・ モード

.現在のディジタルモードを表示します。ボタンをクリックすると順方向に、右クリックすると逆方向にモードを切替えることが出来ます。モードはメニューのModeからも切替えることが出来ます。

 

・ オーディオ周波数

チューニングされた信号のオーディオ周波数を表示します。

 

・ 運用周波数

無線機の実際の運用周波数に対して、プラス(USB)/マイナス(LSB)オーディオ周波数を表示します。

 

・ IMD

使用エンジンにより異なる内容を表示します。MMVARIエンジン使用時は信号/ノイズ比、MMTTYエンジン使用時はRTTYのシフト周波数を表示します。

 

・ Simplex/Split

無線機の運用がSimplexかSplitかを表示します。

 

・ Receive/Transmit

受信、送信の状態を表示します。受信状態ならばReceive、送信状態ならばTransmitと表示します。ボタンをクリックすることにより受信、送信を切替えることが出来ます。また、キーボードのPause/Breakキーのオン、オフでも切替えることが出来ます。

 

・ Net On/Off

MMTTYエンジン使用時は、Netの状態を表示します。Net Onは、送信のオーディオ周波数を受信のオーディオ周波数にします。Net Offは、送信のオーディオ周波数は直前の送信時のオーディオ周波数となります。送信信号のWaterfallは、実際の送信周波数の位置に表示されます。ボタンのオン、オフでNet On/Offを切替えることが出来ます。

 

・ AFC On/Off

AFCの状態を表示します。

 

・ Reset

使用エンジンにより機能が異なります。

MMTTYエンジン使用時は、ボタンをクリックすると、メインの受信オーディオ周波数をデフォルト値(1500Hz)にします。

MMVARエンジン使用時は、信号レベル、スケルチ設定を表示します。黄色のラインがスケルチのスレッシュホールドレベルを示します。スレッシュホールドレベルルを変える場合は、黄色ライン位置でマウスをクリックしたまま任意の位置まで移動し、マウスを離すか、任意の位置でをクリックします。

 

・ Abort

ボタンをクリックすると送信バッファをクリアします。また送信時の場合は瞬時に受信に切替えます。

 

・ CPU、PTT LED

CPU LEDは、Sound Card Data Windowの動作にとってCPUが十分な余裕があるかどうかを表示します。緑なら余裕あり、赤なら余裕なし(何かバックグラウンドで動いているとか)を示します。

PTT LEDはPTTの動作状態を表示します。赤ならばPTT Offで受信状態、緑ならPTT Onで送信状態を示します。

 


3. 基本的な操作


・ Rigの受信、送信の切替

ステータスバーのReceive/Transmitボタンをクリックするか、ファンクションキーに割り付けたマクロ、ホットキーか、キーボードのPause/Breakキーを押します。

 

・ RX windowの表示の動きを止める

キーボードのINSキーを押すとRX windowの表示がストップします。上下の矢印キーでスクロールします。また、表示がストップ状態でも受信は継続していますので、再度INSキーを押すことにより、切れ目無く表示を再開します。尚、ストップ状態のRX windowの背景色は白となります。

 

・ カット アンド ペースト

Sound Card Data WindowもWindowsのクリップボードに対応していますから、RX window、TX window等でカット アンド ペースト機能を使うことが出来ます。

 

・ TX windowのリサイズ

RX windowとTX windowの境界線をマウスで上下に移動することが出来ます。

 

・ 相手局の周波数に合わせた送信

ステータスバーにあるNet On/OffボタンをクリックしてNet Onとします。

 

・ Sound Card Data WindowとPC接続された無線機

無線機、Sound Cardとの音声オンターフェース、受信/送信に切替が準備できれば運用が出来ます。

無線機のCAT機能が使えるなら、周波数、モードの切替、PSK、オード時のSplit運用、マクロ、ロギングに必要なデータのキャプチャ等が可能となります。

 

 

 

4. Sound Card Data Windowからのロギング


Logger32は、通常のQSOデータ(相手のNameとか)を直接Sound Card Data Windowから入力して保存することが出来ます。(QSOデータがLogbook Entry Windowに自動転送される。) RX windowに表示される相手のCallとかNameをクリックするだけです。

 

RX window上のCall、JA1NLXの上でマウスを右クリックし、CallsignをクリックすればLogbook Entry WindowのCallフィールドにJA1NLXが転送されます。

 

次にNameの例です。RX window上のAKIの上でマウスを右クリックし、更にNameをクリックします。

 

この他に、Logbook Entry Windowにフィールドが設定されていれば、QTH、State、Grid Square、RST/S、Ten-Tenナンバ、IOTA、コンテストシリアルナンバ(SRX)、QSL_VIAが同じように転送されます。

 

最後にQSOデータをLogbookに保存しますが、QSOの最後の送信テキストの末尾に、マクロ $log$を記述するか、或いは専用のマクロ、 $logimmediate$ をファンクションキー割り付けます。

 


5. QSO中の再チューニング


QSO中に相手の信号を見失うことなく無線機の周波数を微調する場合の手順を説明します。(PSKモード、RTTYモード)

以下の例を参考にして下さい。

 

・ Main RX Frequencyのデフォルト値を2000Hzと設定します。(Sound Card Data Window/Setting/Default main RX frequency)

・無線機を例えば14.070MHzにします。

・Waterfall表示から、例えば14.0705MHzの信号を受信します。この場合は500Hzのトーンで送信することになり歪の原因となります。

・ファンクションキーに割り付けたマクロ $align$をクリックします。

・Logger32は無線機の周波数を14.0685MHzに微調します。

・この時、受信している信号は、14.0705MHzのままで変わりません。

・この微調により、送信のトーン周波数は2000Hzとなり、十分なハイトーンで歪の心配が無くなります。


 

6. Splitによる運用


Splitの運用を行うには2ツの方法があります。


(1)は受信、送信で異なるトーンを使用する方法、

(2)は無線機で受信、送信の周波数を切替える方法です。


(1)はPSKモードの時にのみ有効です。以下、(2)について説明します。

 

・ ステータスバーのSimplex/SplitボタンがSimplexになっているとします。

・ Simplexを右クリックします。

・ Simplexにチェックがついていますが、例えばQSX Upをチェックします。QSX UpをチェックするとSplit Frequencyのフィールドが表示されるので、例えば1000(Hz)と入力してOKボタンをクリックします。

・ ステータスバーのSimplex/SplitボタンはSplit表示に変わります。

・ 送信状態にすれば、Split表示の背景色は赤となり、Rigの送信周波数は1000Hzアップとなります。

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