UDP BandMap

 

 

1.  概要

・ Logger32はデコードされたcallsign、及び他の情報をUDP BandMapに表示し、更にReply messageをJTDX/WSJT-Xに送ることができます。

・ JTDX/WSJT-XがReply messageを受信すると、あたかもcallsignがダブルクリックされたかのように動作します。

・ JTDX/WSJT-Xでデコードされた情報は、FT8の場合は15秒毎、FT4の場合は7.5秒毎にUDP経由で送り出されます。Reply messageはLogger32からJTDX/WSJT-XにUDP経由で送り出されます。

・ JTDX/WSJT-XでQSOがログされると、Logger32はTCP或はUDP経由でログデータを受信し、Logger32のLogbookにQSOを自動的にログします。

Note 1: JTAlertを同時に使うことは出来ません。
Note 2: JTDXは、CQ, RR73、73、RRRに対応するReply messageを受信します。.
Note 3: WSJT-X (FT8) は、CQに対応するReply message、WSJT-X (FT4) はCQ、RR73、73に対応するReply messageを受信します。
Note 4: JTDX/WSJT-Xからのログデータを受信し、Logger32はQSOをログします。この時Logbook Entry Windowに表示される補足データもログされます。(Name、State、CNTY等)
Note 5:Logger32と相性のいいJTDXを使うことを推奨します。


2.  Start/Stop JTDX/WSJT-X

UDP BandMapを開くには、ステータスバーのUDPを右クリック、更にOpen WSJT/JTDX UDP BandMapをクリックします。

 

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2.1 Start/Stop メニュー

メニューにStartが表示されます。初めてUDP BandMapを使う場合はショートカットを設定する必要があります。Startをクリック、Setup shortcutをクリックします。

 

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Menu captionにはメニューに表示されるキャプション、ShortcutにはJTDX.exe、或はWSJTX.exeのパスを入力し、Applyをクリックします。JTDX、或はWSJT-Xを何処にインストールするかによりパスが異なることに注意してください。

 

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TDX/WSJT-Xと同時に起動したいプログラムを設定することができます。"Shell additional programs”をクリックします。同時に起動したプログラムのパスを指定します。

 

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Startメニューには下図のように表示されます。Delay after starting WSJT/JTDXは、後述するJTDX Control Panelが動作するまでの時間を設定するものですが、最初は大きな値(最大30秒)を設定します。

 

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2.2 Start JTDX/WSJT-X


Startメニューをクリックしスタートさせたい項目をクリックします。Logger32のRadio comポートは閉じられ 、JTDX/WSJT-X がスタートします。またJTDX/WSJT-Xのタイトル表示が変わり、"X” が見えなくなります。 メニューのStartはStopに変わります。

Note 1: スタートした項目にチェックが付きます。
Note 2: Logger32とJTDX/WSJT-Xを同時に使う場合、それぞれのRadio用COMポートは同じで構いません。 VSPE等のCOMポート共用utilityを使う必要はありません。

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2.3 Stop JTDX/WSJT-X

Stopメニューをクリック、ストップしたい項目(チェックの付いている項目)をクリックします。もしチェックの付いている項目が無い場合は、JTDX/WSJT-XのメニューからFileをクリック、Exitをクリックして終了させます。この時、UDP BandMapを終了して、再度開いてください。

Logger32のRadio comポートが自動的に開き、comポートが閉じられる直前の状態にコントーロールされます。

もしJTDX/WSJT-Xが開く前にRadioがスプリットモードになっていた場合は、スプリットモードを解除してからJTDX/WSJT-Xを開く必要があります。このために必要なマクロをBefore Starting WSJT/JTDX Macroとして設定しておくことができます。これはTS-480の設定例です。

 

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3.  JTDX/WSJT-X 設定

Logger32への自動ログ、Cherry-picking、Manual calling機能を使うためには次の設定が必要です。

3.1 JTDX 設定

以下のようにチェックします。

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UDP BandMapでも同様の色表示が出来ます。色の設定は次のように最小限にしておくのがいいでしょう。

 

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AutoTXはONにします。

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Accept UDP Reply messageは、Any messageにチェックします。

 

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3.2 WSJT-X 設定

次のように設定してください。

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UDP BandMapでも同様の色表示が出来ます。色の設定は最小限にしておくのがいいでしょう。


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Auto Seqにチェックします。

 

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4.  Callsign 等の表示例

UDP BandMapにはcallsign、Grid、S/N等が表示されます。オレンジ色のBoxはLoTWユーザー、"X”はWorked B4 this Band/Modeを意味します。

 

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上図の例では次のようにチェックしてあります。

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Callsignの背景色はDX Spot Windowの背景色の設定、CQを出しているcallsignの背景色、Gridの背景色は、Config/Appearance/Highlight colorの設定によります。


5.  Logger32への自動ロギング

JTDX/WSJT-XでQSOがログされるとLogger32にもそのQSOが自動的にログされます。
JTDXの場合は、前述のように設定しておけば何もする必要はありません。
WSJT-Xの場合は、下図のようにWSJT-X Automatic logging (no mouse click) にチェックを付けます。


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WSJT-Xの場合はQSOがログされるとログ画面が一瞬表示され、その後Logger32に自動的にログされます。
JTDX/WSJT-Xからのログデータは、Logger32のフォルダにあるUDP Logging request.txtファイルに書かれますが、このファイルはLogger32が起動する毎に内容がクリアされます。

図029のようにLog additional info from Logbook Entry Windowにチェックしておくことにより、その時にLogbook Entry Windowに表示されているデータもログすることができます。この補足データは以下の通りです。

NAME, QTH, ADDRESS. COMMENT, QSL_VIA, IOTA, STATE, and CNTY

JTDX/WSJT-XがLogbook Entry Windowの周波数、モードをセットするために、Allow WSJT/JTDX to set frequency/modeにチェックします。

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VFO周波数+トーン周波数がADIF FREQ_RX欄に書かれます。ADIF Distance欄にはLogger32が計算した値が書かれます。

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TCPロギングとUDPロギング

Logger32への自動ロギングは、次のいずれかを選択します。筆者の感想ではTCPロギングが安定性の面からベターです。

・ UDPBandoMapのConfigメニューをクリック、Logging optionをクリック

・ TCP/ADIF loggingにチェックすればTCPロギング、チェックを外せばUDPロギングとなります。

・ TCPロギングを選択した場合、JTDXのReportingタブにある、"Enable sending to TCP server"にチェックします。(図121)


6.  Manual calling and Cherry-picking

所謂ロボット運転モードですが、これが嫌いな方は使わないでください。ダブルクリックは疲れるという方は使ってみてください。

Manual callingとCherry-pickingを同時に使うことは出来ません。
Logger32は”Worked B4 this Band/Mode”の相手に対してはUDP reply messageを送りません。

Note:
JTDX は、 CQ/RR73/73 (FT4 と FT8)に対するUDP reply messageを受け付けます。
WSJT-X は、 FT8はCQ のみ、FT4は CQ/RR73/73 に対するUDP reply messageを受け付けます。

6.1 Manual calling

呼びたい相手のcallsignをクリックします。そのcallsignは四角で囲まれ、Logbook Entry Windowに転送されます。
四角の線の色は、Config/Appearance/Selected callsign border colorで設定します。

Manual callingの進行状況はManual calling event viewerでモニターすることができます。Show/Manual calling event viewer。
相手が応答してくれば四角の囲みがとれ、QSOがログされればこのcallsignはUDP BandMapから消えます。下図はC21PFをクリックし、彼が73を送信した時にManual callingで呼び始め、目出度くQSOをログした時の進行状況です。

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JTDXとWSJT-Xではその振る舞いが少し違います。

JTDXの場合

相手がCQ、RR73、或は73を送信した時、UDP repy messageがJTDXに送られ、JTDXはその相手を呼び始めます。以降はJTDXのAuto Seqにより進行します。

(a)もし相手が誰にも応答しない場合、もう一度相手を呼びます。
(b)もし相手が自分以外に応答した場合、ここで相手を呼ぶことを中止し、相手の次のCQ/RR73/73を待ち、再度呼び始めます。
(c)もし相手が自分に応答した場合、四角の囲みがとれます。
(d)もし6回呼んでも自分に応答がない場合、ここでその相手に対するManual callingを終了します。そのcallsignの囲みもとれ、Logbook Entry Windowはクリアされます。再度呼び始めるためにはそのcallsignをクリックします。
(e)もし90秒間その相手がデコードされなかった場合、Manual callingを終了します。そのcallsignの囲みもとれ、Logbook Entry Windowはクリアされます。

WSJT-Xの場合

FT8とFT4ではその動作が違うので注意が必要です。

FT8の場合
相手がCQを送信した時、UDP repy messageがWSJT-Xに送られ、WSJT-Xはその相手を呼び始めます。以降はWSJT-XのAuto Seqにより進行します。

FT4の場合
相手がCQ、RR73、或は73を送信した時、UDP repy messageがWSJT-Xに送られ、WSJT-Xはその相手を呼び始めます。以降はWSJT-XのAuto Seqにより進行します。

(a) もし相手が誰にも応答しない場合、もう一度相手を呼びます。
(b) もし相手が自分以外に応答した場合、ここで相手を呼ぶことを中止し、相手の次のCQ/RR73/73を待ち、再度呼び始めます。FT8の場合はCQのみに反応します。
(c) もし相手が自分に応答した場合、四角の囲みがとれます。
(d) もし6回呼んでも自分に応答がない場合、ここでその相手に対するManual callingを終了します。そのcallsignの囲みもとれ、Logbook Entry Windowはクリアされます。再度呼び始めるためにはそのcallsignをクリックします。
(e) もし90秒間その相手がデコードされなかった場合、Manual callingを終了します。そのcallsignの囲みもとれ、Logbook Entry Windowはクリアされます。


6.2 Cherry-picking

マウス操作は不要です。Cherry-pickingを有効にする場合は、Cherry-pickingにチェックします。もしUDP BandMap上のcallsignをクリックした場合はManual callingが有効になり、このチェックも外れます。


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Cherry-pickingの進行状況はCherry-picking event viewerでモニターすることができます。Show/Cherry-picking event viewer。下図は、Cherry-pickingがN7GEWを捕まえた例で、UDP BandMap下部にN7GEWが表示されます。


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WSJT-Xの場合、FT8はCQのみ、FT4はCQ/RR73/73に反応することに注意してください。

(a)  Worked before this band/mode は相手にしません。 .
(b)  相手のCQ, CQ DX、或は CQ <your continent>を相手にし、それ以外は無視します。(CQ NAなら無視)
(c)  DX Spot背景色設定テーブルの設定に基づいて、背景色のついたcallsignを優先します。
(d)  UDP BandMapの背景色テーブルの設定に基づいて、Gridに背景色の付いたcallsignを優先します。
(e)  以上の優先順位はCHERRY-PICK HIGHEST PRIORITY STATIONS FIRST オプションのチェック如何によります。

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この時の優先順位は、DX Spot背景色設定テーブルの優先順位 -> Grid背景色設定テーブルの優先順位となります。
もしこのチェックが付いていない場合は、Logger32が受信するデコードされたデータの順番になります。

(f)  背景色の付いていないCQを送信したcallsignは無視されます。但し、Enable sympathy calls to stations calling CQ オプションにチェックが付いている場合は、Cherry-pickingの対象になります。
(g)  背景色の付いていない73/RR73を送信したcallsignは無視されます。但し、Enable sympathy calls to stations sending 73/RR73 オプションにチェックが付いている場合は、Cherry-pickingの対象になります。

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(h) 途中で見失ったcallsignでも、現在のQSOがログされた後で呼ばれれば応答します。
(i) プログレスバーが表示されます。


Cherry-picking blocked callsign

Cherry-pickingのcallsignが表示される部分でマウスを右クリック、Show Cherry-picking blocked callsignをクリックします。


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Blocked cherry-picking callsign/text/prefix画面が表示されます。この画面でUDP Band/Mapに表示させないcallsign、テキスト文字、prefix(DXCCナンバ)を指定することが出来ます。

 

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Narrowボタンをクリックすれば右側の説明部分を隠すことができます。その後Wideボタンをクリックすればこの表示に戻ります。
Addボタンの左にブロックしたいcallsign、テキスト文字、DXCCナンバを入力しAddボタンをクリック、更にApplyボタンをクリックします。入力したデータはTemporary listに登録されます。
Temporary listからPermanent listに項目を移動するには、その項目をマウス右クリックします。
項目を削除するには、項目左のチェックボックスにチェックを付けてApplyボタンをクリックします。
Permanent listに表示されているcallsign等は常に保存されますが、Temporary listはLogger32の起動時にクリアされます。
JCC10010とか、73のように明らかにcallsignとは考えられない"callsign”は自動的にTemporary listに登録されます。

別の登録方法

UDP BandMapに表示されているcallsignをドラッグすると、登録画面が自動的に開き、Permanent list、或はTemporary listにドロップすることができます。

Cherry-picking 有効化オプション
Cherry-pickingの文字上でマスを右クリックします。
UDP BandMapが開いた時、Cherry-pickingを自動的に有効にする場合はこの項目にチェックを付けておきます。


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7.  UDP BandMap Menu

7.1 Config


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Highlight calls/grids as DIG MODE
個別のモードをベースにした色表示、QSO B4印表示をさせる場合は、このチェックは付けません。

Show Gridsquares
Gridを表示させる場合はチェックを付けます。

Enable callsign lookup when clicking on WSJT/JTDX
JTDX、或はWSJT-Xでcallsignをダブルクリックした時、Callsign lookup機能を有効にする場合はチェックを付けます。

Enable SMS/eMail message for new Country/Band/Mode
DX Spoを受信した時と同様にSMS/eMailを送る場合はチェックを付けます。

Allow WSJT/JTDX to set Logger32 frequency/mode
WSJT/JTDX運用中、WSJT/JTDXに周波数、モードをLogger32に転送します。通常はチェックを付けてください。

Sub menu for Signal level、Signal level
Signal levelを表示させる場合はチェックを付けます。更にSignal levelをクリックして、Show as SNR、或はShow as S unitsにチェックを付けます。

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Sub menu for DX spot options
UDP BandMapに表示されたcallsignをDX spotとして送り出すことができます。但しShow Gridsquaresにチェックを付けておく必要があります。DX spot optionsをクリックし、どちらかにチェックを付けます。

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表示されているGrid、或はGridが表示されるべき場所でマウス右クリックすればDX spotが送出されます。送出されたDX spotの例です。


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Sub menu for Show/Block callsigns worked before
QSO B4 thisBand/Modeのcallsignを表示させたくない場合は次のようにチェックを付けます。


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Sub menu for Set decoded callsign visibility
callsignを表示させる期間にチェックを付けます。


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Sub menu for Tooltips
Tooltipsの表示方法を選択します。


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Sub menu for Cherry-picking options
Cherry-pick decoded callsign on next CQ
CQを送信した相手を呼ぶ(色付き)
Cherry-pick decoded callsign at end of QSO
RR73、73を送信した相手を呼ぶ(色付き)
Cherry-pick highest priority station first
第一順位の相手を呼ぶ(色付き)
Enable sympathy calls to station calling CQ
色表示がなくてもCQを送信した相手を呼ぶ
Enable sympathy calls to station sending 73/RR73/RRR
色表示がなくても73/RR73を送信した相手を呼ぶ

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Setup gridsquare calling option
色表示のさせ方です。


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Number of calls after receiving reply to my call
一度応答のあった相手を最大何回まで呼ぶかの指定です。

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Sub menu for Appearance

 

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UDP BandMap Gridsquare column width、UDP BandMap Signal level column width
GridとSignal Levelの表示幅を個別に設定できます。

Highlight color
Gridの色表示のさせ方、CQを送信したcallsignの色等を指定します。

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7.2 Clear

UDP BandMapの表示をクリアします。


7.3 Me

Calling me windowが開きます。自分を呼ぶ相手のcallsign等を表示します。

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7.4 Start/Stop

JTDX/WSJT-XのStart、Stop


8. JTDXのフィルタリング

 

UDP BandMapにはいくつかのフィルタリング機能がありますが、JTDXのフィルタリング機能を併用すると効果的です。

 

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これは、JA、BY、HL、YBをブロックする場合の例です。JTDXはこれらのcountryのメッセージは表示しません。
更に、Logger32に送られるメッセージにもこのブロックを反映するために、このオプションにチェックを付けておきます。 "Apply text filters to transmission of the UDP messages"


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JTDXのフィルタリング機能はJTDXの操作パネルで任意にON/OFFすることができます。Bypassボタンをクリックすれば緑表示となりブロックがバイパスされます。


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(注意) もしブロックリストにある相手から呼ばれた場合、このブロックは効きません。


9. JTAlertを併用するには


(注意) UDP BandMapは開いておきますが、その機能は使えなくなります。


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JTAlertを使う場合は、UDP BandMapの機能は使えません。UDP BandMapは必ず開いておきます。

・ QSOを直接Logger32にログすることが出来ます。(TCPポート経由)  Callsign lookupによるデータ補填が可能です。
・ Logger32のLogbook entry windowにJTDXのバンド、モードを補填します。
・ 重複チェック等は全てJTDX、或はJTAlertで設定します。

次のように基本的な設定をします。

(1) Logger32を起動
(2) UDP BandMapのConfigメニューから、
・ "Allow JTAlert to set Logger32 frequency/mode”にチェックを付ける。
・ "Logging option"をクリック、"TCP/ADIF logging、、、"にチェックを付ける。
・ "Logging option"をクリック、"Log additional info from Logbook entry window"にチェックを付ける。
(3) TCPポートを開く

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(4) 下部ステータスバーの"UDP"を右クリック、"Change JTDX UDP port # for Rdio 1(2)"をクリック、ポートナンバを2233に変更する。
(5) Radio COMポートを閉じる。
(6) 直接JTDXを起動する。
(7) SettingsのReportingタブを開き、下図のオプションにチェックする。


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以上の設定をした後でJTAlertを起動します。JTAlertにはJTDXがデコードしたcallsihnが表示されます。UDP BandMapには何も表示されません。


10. PC時計の較正

 

FT8等のデジタルモーどでは、PC時計の較正が特に重要です。

 

・ Windowsが持つ自動較正機能

・ サードパーティー製の自動較正ユーティリティ

 

等を使いますが、その中で最も使い勝手のいいのが、Meinberg NTP for Windowsです。これは他と違い、非常に早い周期で較正をくり返しています。常にバックグラウンドで動いていて、何ら操作を加える必要がありません。当然ながら、"ズレ"は、常にJTDX/WSJTXの許容範囲に入っています。

 


11. wsjtx_log.adiの共有

 

複数の無線機でJTDX/WSJT-Xを使うには、無線機に対応するショートカットを作ります。こうすれば無線機に応じた設定ファイルが出来、無線機を切替えて使う際に便利です。しかし、wsjtx-log.adiも別々に作られてしまいます。そこで、元になるwsjtx=log.adiを決め、他で使うwsjtx-log.adiは、強制的に元になるwsjtx-log.adiを指すように設定します。


以下は、IC7610用のwsjtx_log.adiとwsjtx.logをTS480で共用するための設定例です。IC7610用のwsjtx_log.adiを元とし、TS480用のwsjtx_log.adiは、この元になるwsjtx-log.adiを指すように設定します。

1. Logger32の最新のLogbookからFT4、FT8のみをadifでexportし、これをIC7610用のwsjtx_log.adiとしてコピーする。
2. TS480用に作られたwsjtx_log.adiとwsjtx.logを削除
3. Windowsのコマンドプロンプトで2ツのコマンドを実行する。(XXXはユーザー名)

mklink/h “C:\Users\XXX\AppData\Local\JTDX - TS480\wsjtx.log” “C:\Users\ayosh\AppData\Local\JTDX\wsjtx.log”
mklink/h “C:\Users\XXX\AppData\Local\JTDX - TS480\wsjtx_log.adi” “C:\Users\ayosh\AppData\Local\JTDX\wsjtx_log.adi”

以上で、IC7610で運用しても、TS480で運用しても同じwsjtx-log.adiが使われます。こ設定はOSを再インストールしなければ、そのまま有効です。


mklinkについては、ネットで検索し、その働きについてよく理解してください。

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