CAT
CATはLogger32で無線機を制御したり、無線機の状態を読み込む機能です。CATを使わなければLogger32の魅力は半減してしまいます。
1. 一般的な注意
・ 無線機が接続されたCOMポートを正しく指定
・ COMポートの設定は、無線機に合わせること (Baudrate等)
・ ICOMの無線機の場合は、ICOMアドレスが必須
・ 場合によっては、Set DTR high、或は、Set RTS highにチェックを付けることが必要
・ Polling intervalは、最初は1000msから始め、様子を見ながら小さな値にすること
・ Radio debug windowには、データのやりとりが表示される。(ステータスバーのRadio-1(2)を右クリック、Show Radio debug windowをクリック)
・ 無線機によって設定が違ってくるので、各無線機のCAT説明書を参考にしてください
2. IC7610の設定例
2.1 USB接続
・ IC-7610の取扱説明書等を参照して、必要なドライバをインストールする。
・ USB接続により仮想COMポート、USB Audio Codecが生成されます。
・ USBケーブルを接続します。デバイスマネージャを開き、どのデバイスがIC7610用のデバイスか確認します。
この例では、USB audio CODECが新たに生成されたデバイスです。
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更に、.....(COM5)、.....(COM6)が新たに生成された仮想COMポートです。(COMポートナンバは環境により異なります)
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IC7610の場合は、COMポートが2ツ生成されます。それぞれのCOMポート(この例では、COM5、6)の詳細タブを表示させ、...A、或は....Bを識別します。AがCAT用のポート、BがUSB Send/Keying用のポートとなります。
2.2 IC-7610 メニュー設定
下図のように設定します。
出力選択: AF
AF 出力レベル: 20%
AF スケルチ: OFF
AF ビープ/スピーチ 出力: OFF
USB 変調入力レベル: 50%
変調入力(DATA1): USB
<Set/外部端子/CI-V>
CI-V アドレス: 98h
CI-V トランシーブ: OFF
CI-V USB/LAN->Remote トランシーブアドレス: 00h
CI-V USB出力(アンテナ用) : OFF
CI-V USB ポート: Remoteから切断
CI-V USB ボーレート: 115200
CI-V USB エコーバック: ON
2.3 Logger32 設定
下図のように設定します。メニューのSetipをクリック、Radioをクリック、Radio 1 configulation、或はRadio 2 configulationをクリックします。
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2.4 USB Send/キーイングを使う
USB経由の、PTT、CWキーイング、RTTYキーイングを利用することが出来ます。この場合、他の接続は必要ありません。
メニュー設定で、SET/外部端子/USB SEND/キーイングを開きます。これらを利用しない場合には、次のように設定します。
USB SENDは、OFF
USB キーイング(CW)は、OFF
USB キーイング(RTTY)は、OFF
CWキーイング(CW)を使う場合は、4ツの選択肢があります。
・ USB1 (A) DTR CAT用のCOMポートを共有し、DTRラインを使う
・ USB1 (A) RTS CAT用のCOMポートを共有し、RTSラインを使う
・ USB1 (B) DTR もう1ツのCOMポートを専用に使い、DTRラインを使う
・ USB1 (B) RTS もう1ツのCOMポートを専用に使い、RTSラインを使う
このオプションで、どれを使うかによって、CW Machineの設定が異なります。ここでは、USB1 (A) RTSを選んでみます。Radio用のCOMポートを共用、RTSラインを使います。
CW MachineはSoftware モードを選択します。Keyer Setup波面で次のように設定します。
・ PTT & Keyin Optionでは、Share radio serial port for CWを選択
・ CW keying use RTS....を選択します
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3. 確認
CATが正しく動作するか、以下のように確認します。
(1) ステータスバー上段の"Radio 1"、或は"Radio 2"の表示を見ます。もし赤字表示されている場合は、無線機用のCOMポートが閉じています。この表示の上で右クリックします。"Open port:Radio...."をクリックします。表示が青表示に変わります。
(2) 無線機で周波数、モードを変えた時、Logbook entry windowのFreq、Mode、Bandがそれに追従して変化するか、確認します。
(3) Logbook entry windowのCallsign欄に周波数、例えば14040と書いてEnterキーを押します。無線機がそれに追従するかどうか、確認します。周波数とモードの関係は、このテーブルで決まります。 メニューのTools/Setup Band & Modesとクリックします。初期設定状態で特に不都合が無ければ、このままにします。バンド・モードの設定テーブル を確認してください。
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